上位の目的

どのようなことでも存在するのですが「上位の目的」というものが存在します。あるレッスンでこのようなことがありました。

ある先生が小学生の生徒を連れて私のところに来ました。
先生「この子は、指が弱いので大きい音が出ないのです」
私「どれどれ?」
私は、その生徒が指が弱いのではなく、タッチの方向が安定していないのに気がつきました。(たいていの場合はこれが原因です)、姿勢を良くし、タッチの方向を安定させて「大きい音」や「速いパッセージ」をひかせることに成功しました。そして身体の使われ方を説明し、ピアノの音はどのようにすれば大きい音が出るか、速いパッセージはどのようにすればいいかをその先生に説明しました。そのあと私「何か質問は?」
先生「大竹先生。どうしたら指が強くなるのですか?」
?????

「ピアノを弾くにはある程度大きな音や、速いパッセージが弾けることが必要」です。「強い指」というのはそのために言われたことですが、そのことが一人歩きをしているのです。

私たちは、考え方を整理しなければいけない。「楽譜にあるこのフォルテは、○○を××のように表現するためにある」とか説明できるならば、フォルテにするときにただ大きくではなく、××のようになっていることが必須です。ですから、いつでも指導者は(一言でもこうしなさい、と言いたいなら)「上位の目的」が説明できなければならない。となります。指導者にとって大変なことですが、勉強になります。(私も完全にできていないことを白状しなければなりません)
この「上位の目的」は、単にピアノレッスンだけでなく、ありとあらゆる(ひょっとしたら世の中すべて)ことで考えなければいけない。社会、経済、教育などなど。
大変重要なことに思われます。様々なジャンルの方々から、コメント、ご意見をお待ちしています。

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