子供のコンクールを聴いて思う

PTNAやそのほかののコンクールで、審査をすることがあります。ふと思うのですが、ここで評価されていることは、「その時いかにアピールできたか」ということが中心になっているように思います。

たとえば、「ポリフォニーを理解して弾いているか」とか「自分で楽譜を読んでいるか」が後回しになっていたり「CDを聴いてのものまね」だったりするのは、どうなんだろう。

もちろん「CDを聴く」のが悪いわけではないけれど、レッスンの中で「自分で楽譜を読んでどのように弾こうか考える」ことを小さいうちからやってかないと、「音楽をする」ことを見誤ると思います。

「小さいうちは、あるいはテクニックがないうちは『自分で楽譜を読んでどのように弾こうか考える』ことはできない」というもの。これは100%間違っている考え方だと信じています。

言葉のボキャブラリーが少なくても「子供は自分の気持ちを伝えよう」とします。先生はいかに「促す」「誘導する」「道筋をつける」かが肝心だと思います。そのうち「子供が自分で道筋をつけて楽譜から音楽を引き出す」こともしはじめるとおもいます。

このことは低学年のコンクールでは「結果として出てきにくい」ことです。ですから「物まねだけの演奏」をよく聴きます。でも、「インベンション」などでこのようなことを行うと、薄っぺらく聞こえてしまう。普段の練習する曲、アプローチの仕方などで変わってきます。

そんなことを考えながら、聴きに行っています。

なぜ、そのような演奏は「薄っぺらく聞こえる」のか、「自分で考えた演奏はどこが違ってくるのか」これからも考えて行きたいと思います。

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