雑感

まず、フェイスブックへの投稿2件
1.ショパン:幻想即興曲 バラード全曲
リスト:愛の夢第3番 ソナタ
ベートーヴェン:エリーゼのために ソナタ第32番
こう並べてみると「作曲家の遺したいもの」と「巷で受け入れられたもの」とは、だいぶ開きがあるのでは・・・

2.ベートーヴェンの「交響曲第5番」は、わずかなモチーフを緻密に組み立て、全楽章を通じ、大きな建築のような構造になっている。
同じく「ピアノソナタ第14番」は、それぞれの「ピアノの扱い方」に新たな方法を用い、楽章間のつながりを考慮し、第3楽章の山場へと向かう。
なのに、前者は冒頭のモチーフだけ、後者は第1楽章だけしか、聴かれていないのではないか?
これは先日の私の提言と同じで、「作曲家が聴衆に聴いてもらいたいもの」と「巷で受け入れられたもの」とは、だいぶ開きがあるのでは・・


このところの私のコメントの真意は「作曲家が精魂かけたことやこだわったことが、人々に伝わっているかどうか」です。これを深く考えていくと、あちこちから上がってくるこの言葉が気になっています。

「日本人は和声に対する感覚が弱い」ということ。これは「宮城道雄氏が気がついていた」「フランスの音楽教育家、ナディア・ブーランジェ先生がおっしゃった」「たまたま先日オランダに留学したピアニストが、留学中先生にに言われた」というもの
これらの出どころは、おそらく別々であると思われます。
もちろん「日本人は云々・・・・」という言い方は、ステレオタイプの言い方で、私は好きではないのですが、多くの人の演奏を続けて聴く機会(コンクールや練習会など)で、ほとんど全員にそれを感じてしまうことが、多くありました。

和声による変化が聴こえてこないと、それの延長である転調もはっきりしない。すると、その先、大きな構造を見据えて音楽を作ることができない。結局、目先の「メロディー」や「聞こえてくる一過性の情緒」に焦点が当たって、音楽が聴かれるようになる。「そのように聴かれる」ということは「そのように演奏される」ということにつながります。

「和声が弱い」というと楽譜に「Ⅰ Ⅳ Ⅴ Ⅰ」を書き込む。書き込むのはいいが、それが演奏にどのように反映させるのか?
ここで「ハーモニーをうたう」という発想や「ハーモニーの推移によるテンションの変化を感じる」ということも考えたい
PTNAの過去記事をお読みください


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

生徒募集のお知らせ

兵庫県明石市JR魚住駅徒歩3分
今まで「日々雑感」で書いていることを応用したレッスンを行っています。
また、メールでのご意見ご感想、レッスンの相談等もお待ちしています
お問い合わせは m-ohtake☆iris.ocn.ne.jp(星を@マークに)あるいはFBにメッセージでお願いいたします。
通常の定期レッスン水曜日、金曜日、火曜日午前中に行っています。幼稚園生から大人まで

特に、ピアノ、音楽を専門にされている方へのレッスンは、金曜日午前中と、土、日曜日に行います。

出張レッスンと講座 日本中どこでも
3人以上の出張レッスン、公開レッスン、講座も行います。

大阪府豊中市 阪急庄内駅徒歩8分
大阪音大音楽院でもレッスンしています (月)(木)(土)
音楽大学受験生も募集しています
こちらもご覧ください

レッスンやピアノ教育に関する相談もお待ちしています
m-ohtake☆iris.ocn.ne.jp
携帯080-3038-8671
まで

無料体験レッスン

【大竹ピアノ教室】トップスライド画像
1回45分程度の無料体験レッスンを受講いただけます。
必要項目をご入力の上お申込みください。
皆様のお申込みをお待ちしております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です