もう一度原点へ
・よくレッスンで生徒にこのようなお話をします。
「この曲を作った人ってどんな人だったのかな?どんな気持ちだったのかな?」
もちろんこの問いに「正解」なぞはありません。でも、今あなたが演奏しているこの曲は、「演奏している私のために作曲してくれた」と思うことが大切かも。曲を作った人と演奏する人は、いつでも一対一で対面しているのです。
・曲を演奏するのは、友達からの手紙を読むのとおなじ、とよく言います。かしこまって聞くのもいいけど、その向こうに「人間」がいる。あなたやあなたの友人のように、「人間がいるんだ」と思えばいいと思うんだけど・・・
・たとえばグリーグはあのような自然の中から「春になったんだよ」と手紙を僕に書いてくれた、と思えばいいのです。難しいことではないと思いますが・・・
・子供のころレコードを聴きながら「この曲を作った人たちが、うちに来てピアノを弾いてくれないのかな?」と思ったことがありました。もちろん今も同じ気持です。
・もう一度いろいろなことを、ここから考え直すことが必要だと思います。
・ぼくはここに書いたことを(違う表現や、深めたことを言うことはあると思いますが)変えようと思いません。