なぜ後回しにしてはいけないか?
・前回の続きです。ピアノの練習で、なぜ、フレージングや音楽の抑揚、強弱などを、譜読みのあとまわしにしてはいけないか、についてです。
・答えは非常に簡単です。
ピアノは指から伝わる動きに反応します。鍵盤に伝えられた動きによって音が決まります。そこで、抑揚のない音が並べられているということは、手はそのような動きをしていることになります。
譜読みをしている間に、その抑揚のない音を作るための手の動きを覚えてしまいます。
耳も抑揚のない音の羅列を覚えてしまいます。どちらもそろったころに、音だけは全部順番に叩けます。そこではすでに手は、「抑揚のない音の羅列のためのうごき」をおぼえています。
そこではすでに、音楽の抑揚を考えようとしても、手が反応しません。そこで、動かしやすいどこかを動かすことに走ってしまいます。ところが、適当に動かしやすいところを動かしても、音に反応がありません。結果無駄な動きが多くなってしまいいます
それだけでなく、耳も抑揚のない音の羅列に慣れてしまっているので、あとから自分の音を見つめなおすこともできなくなります。
・これだけのことに気がついてしまったら、すぐにでもやり方を変えるべきだと思うのですが・・・
・皆さんのご意見をお待ちしています
はじめまして。Ceciliaさんのところからきました。…
はじめまして。Ceciliaさんのところからきました。(たまに読んでいます)
私もこのことはレッスンで注意していて、妙なところで切ってしまったりする生徒さんに
「きょう、はあつ、いひで、した。っていう文はおかしいでしょ?フレーズを変なところで切っちゃうのも同じだよ」というと、大抵の子は爆笑します。低学年の子でも爆笑するので、更に棒読みで同じ文を読むとすごく変な顔をして、「先生ソレ変」と生徒はちゃんと指摘してきます。だから、最初からちゃんとそのあたりまで注意するように指導することは出来ると思うのです。(自分がどうやってたのかは、実は覚えていません)
ただ、こういうことをレッスンでかなり注意するというのは、場合によってはウザがられる(汗)ことも多いです。以前ですが、とにかく楽譜どおりに弾ければ良いと言われ、確かに音はあっているんだけど聞いていてオモロくない。でも本人も親御さんも満足しちゃっているので、それ以上突っ込みたくても突っ込めないというジレンマに陥ったことがあります。こういうのってどうすればいいのでしょうかね。
う~ん。めんどくさがられたら、どうしようもない…
う~ん。めんどくさがられたら、どうしようもないでしょうね。
大学でも、バッハなどになると、面倒くさい、と言って全然見てこない生徒がいましたけど、あまりうるさく言ってやめられても…なんて考えると・・・もちろん一応説明はしますけど・・・・
きっとうるさい先生だな、と思われてるかもね。
自分がやっていて、わかってくれる生徒がやってくれる、それ以上のことってできないのかな、と気弱になっている今日この頃です。