暗譜・・・・・・その1
人間は、何を覚えて何を忘れるか考えてみよう。例えばおいしいものを食べたとき、素晴らしい景色を見たとき、会いたい人と会えた時などのことを克明に覚えている。
これらの共通項は「感動」である。心を動かしているということ。
ならば、結論はとても簡単「ピアノを弾いているときに心を動かしているか」である。それもなるべく具体的だといい。「左手のバスがCからCisに移ったのが美しい」とか「メロディーのEの一拍半目に気持ちがこもっている」とかである。
私はこれまで、すぐれた作品の、様々な隠されたポイントを書くことをしてきた。これらは「私の気持ちを動かした」事項である。それは「おいしいものを食べた」とか「素晴らしい景色を見た」のと同列である。「音の景色」や「音の味覚」である。
楽譜上のわずかな音の動きや、じっと止まっている音。それらの一つ一つの気持ち、もちろん休符の気持ちも。そしてそれらをつないでいる線が幾重にも見えてくるだろうか? 見ようとしているだろうか?
自分が「じっと」していてもそれらは見えてこない。「自分から触って中を開けて」みないと見ることができない。
ピアノ教師の役割は「触れ方、開け方、探し方」を提示すること。生徒自身もこの方法を模索することができるとよい。
ここまで書いて、単に「暗譜する」というレベルを超えてしまった。
「暗譜≠記憶」である。「記憶のレベルで暗譜しても、演奏には使えない」「心を動かす。その結果覚えている」暗譜は目的ではないような気がする
今まで「日々雑感」で書いていることを応用したレッスンを行っています。特に、ピアノ、音楽を専門にされている方へのレッスンは、金曜日午前中と、土、日曜日に行います。
3人以上の出張レッスン、公開レッスン、講座も行います。
お問い合わせは m-ohtake☆iris.ocn.ne.jp(星を@マークに)あるいはFBにメッセージでお願いいたします。
大阪音大音楽院でもレッスンしています (月)(木)(土)
これらの共通項は「感動」である。心を動かしているということ。
ならば、結論はとても簡単「ピアノを弾いているときに心を動かしているか」である。それもなるべく具体的だといい。「左手のバスがCからCisに移ったのが美しい」とか「メロディーのEの一拍半目に気持ちがこもっている」とかである。
私はこれまで、すぐれた作品の、様々な隠されたポイントを書くことをしてきた。これらは「私の気持ちを動かした」事項である。それは「おいしいものを食べた」とか「素晴らしい景色を見た」のと同列である。「音の景色」や「音の味覚」である。
楽譜上のわずかな音の動きや、じっと止まっている音。それらの一つ一つの気持ち、もちろん休符の気持ちも。そしてそれらをつないでいる線が幾重にも見えてくるだろうか? 見ようとしているだろうか?
自分が「じっと」していてもそれらは見えてこない。「自分から触って中を開けて」みないと見ることができない。
ピアノ教師の役割は「触れ方、開け方、探し方」を提示すること。生徒自身もこの方法を模索することができるとよい。
ここまで書いて、単に「暗譜する」というレベルを超えてしまった。
「暗譜≠記憶」である。「記憶のレベルで暗譜しても、演奏には使えない」「心を動かす。その結果覚えている」暗譜は目的ではないような気がする
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