次のような式を考えてみました



次のような式を考えてみました

つまり、ショパン・エチュードにあって、ツェルニー・エチュードにないもの、そのものが「芸術として鑑賞に堪えられるか?」を決定していると考えられます。ですから、この引き算で出てくる答えは、ピアノ教師は絶えず考えていて「ツェルニー・エチュードが弾けた」ことで満足してはいけない、ということになるはずです。
このことをあるピアノの先生に話したところ、この引き算の答えは「芸術性ではないか」という言葉が返ってきました。私も、そのとおりだと思います。
もっとその「芸術性」を「要素」として分析して言語化してみる、すると「ツェルニー学習でできること、できないこと」がはっきりしてくる(よりツェルニーを有効に使える)「ショパン・エチュード」に限らず「何が、どのような要素が、音楽を芸術としているか」がわかってきます。これにより、注意を向けるべき事項が具体的になるので「演奏に反映しやすくなる」「わかってくる」「見えてくる」はずです。
ではそれは何か?探す方法は簡単「ショパンを弾いているときに、ツェルニーだったらこうしないだろうなぁ」というものを列挙してみればいいのです。あるいは逆に「ツェルニーを弾いているときに、ショパンだったらきっとこうするだろうな」というものを探してみる。たとえば、ハーモニーの多彩さや、対旋律の有無、音形の変化や音域の使い方、左右の配置、サウンドの広がりなどです。
つまり「ツェルニーを練習するときに、これらのものはとりあえず横においている」ということ。この「横に置いた品々を忘れないこと」これが重要だということです。
もちろん、これは他の楽曲やエクササイズを当てはめることもできます。例えば古典派ののソナタ、ロマン派のキャラクターピース、などなど。いろいろ考える叩き台になる数式だと思いますが
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