雑記

「鍵盤の歴史」をひもとくと、かつては「手やこぶし」で押し下げていたものを「指」で弾くようになったという。このときに「鍵盤楽器の音楽」の方向が定まったといっても過言ではない。私は「ピアノの発明」よりも「指で弾く鍵盤の発明」のほうが、西洋音楽に与えた影響は大きかったとみている。それによって「鍵盤」は複数の様々な音を同時に出す可能性を得た。また、音階や音の秩序を可視化して考えられるようになった。それらを有益に活かす方法をまとめたのが、バッハではないだろうか?
日本には、約120年前西洋音楽を「輸入」した。そこまで西洋音楽は「歴史を重ねていた」「歴史の中で様々な試みがなされた」はずである。そういった「試みの結果」だけを一気に輸入した。
なぜ「しっかりした歴史が重ねられた」のか?それは「記録」がしっかりしていたからである。「楽譜」である。それによって「音楽は時間、場所」の制限から解放されることになった。時々、子供たちのレッスンでこのことを感じる。子供たちの「楽譜の中の素朴な疑問」は、直にこの「西洋音楽の長い歴史」に直結しているからだ。
この「試みの方法」を無視すると「ただ単に従う」という姿勢をとることになる。私たちは「何をしているのか」「何を伝えていくのか」絶えず確認する責任があるように思う。

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