譜読みの段階から気をつけよう
グリーグ 抒情小曲集 作品54-4 夜想曲
最初に楽譜を読むときに、絶対に
と読んではいけないです。②の譜例のように理解するのが正しいです。
いったん読み込んで、後からこのように修正しても「何かしっくりしない」ようになると思います。
このような対処を後から施しても、大きな流れが読めていないので、不自然にしかならないのが普通です。
つまり「4つのパート」から成り立っていると考えられる。4つのパートがそれぞれの楽器として、
この4つのパート譜それぞれをもらって、どのような呼吸でどのような音楽を各人が作るか、考えてみるといいと思います。
ピアノは「オーケストラ」だといいます。(この曲も作曲者によるオーケストラ版があります)自分が弾く曲の一部を、分解してパート譜にしてみるのは、大変勉強になります。
①と④とを比べてみてください。どちらが「豊かな音楽であるか」は「楽譜を眺める」だけでもわかりきってしまいます。①をいくら練習しても④にはなりません。ですから指導者は「豊かな音楽につながる譜読み」に導くことが求められます。