できない原因
こんにちは。
明石市魚住の大竹ピアノ教室の大竹道哉です。
本日もブログを発信していきます。
私がレッスンをやっていると、生徒が「できない部分や事項」があったりします。すると、こちらが何か言う前に生徒が「もっと練習して出直してきます」といわれてしまうことがあります。
特にピアノの先生をされている年配の方に多いです。
おそらく、若いころのレッスンでは
「できない」→「だめ」→「練習不足」→「出直し」これが延々と・・・・・・・。
という紋切り型のレッスンであったのだと思います。
「できない」のは「練習不足」ではなく「方法や考え方」がうまくいっていないから。このまま出直されても「前と同じ方法」で「できない状態」を繰り返してしまう。
また、特定の原因『指が動かない』『脱力ができていない』などの『いつもの理由』にしてしまうことも多いようです。
これは「日本の一般的な過去のレッスンの形態」の弊害だと思っています。
詳しくは岡田暁生先生の著作※や、大地宏子先生の博士論文※※などをお読みいただければ、お分かりいただけると思います。
さて、私はできる限り「原因を考え、できるきっかけやできた状態を生徒の上に作り出す」ことをします。ここで使う方法のほとんどが「生徒が今まで考えたことも試したこともないやり方」だったりします。場合によっては「その場で作り出す」こともあります。そもそも「今までそれをやってない」から「できない」わけで「練習不足だからできない」というのはお門違いです。
私たちは「ピアノを科学的に考える」方法を、もっと身に着けなければいけないと思います。というのも「できない原因」を「練習不足」のためばっかりに考えていると「自分の生徒にもその間違ったこと」をつないでしまう。これでは「生徒がかわいそう」です。
私は「必ずその場で少しでもできる状態を、生徒の演奏上に作り出そう」と思っています。それが、たとえ「譜読み前の状態」だとしてもです。一つの音でも生徒が「あっここの音はこういう音がほしかったんだ!」ということを伝える。これを大切にしています。「一回一回のレッスンの上で、生徒が納得できる音を一つでも見つける」ということを、自分に課しています。
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※※博士論文「ハイフィンガー奏法による日本のピアノ教育の系譜:明治末期から井口基成の時代まで」大地宏子・神戸大学大学院総合人間科学研究科・平成13年12月