「あがる」問題をどう考えるか?その3

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さてもう一度、この図を使って考える。

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1. 椅子に座って、目の前の机にある鉛筆を手に取る、
2. この時、腕やひじをどのぐらい曲げたか、手のひらはどのようであったか、できる限り細かく書く。(そもそも不可能だけれど)
3. その細かく書かれた通りに動いてみる。
1は左図、3は右図ということがわかる。そして3の動きは「ギクシャクして動きが分断されている」といえる。あがった時の動きの特徴は「一つ一つの動きがバラバラで、流れのない動き」である。ピアノの場合は「横の流れ」がなくなり「縦の動作」が普段より目立ってくる。これは「特定の部位が自然に打鍵」しているのではなく「社長が全員に指令をだし、全員が打鍵の動きを行う」からだと考えられる。また「一人で全員に指令を出すので、時間的に追いつけなくなる」ということ。また、「個々の動きの関連性が構築しにくい」
指導者は、右図のようなことを誘発する注意をしないほうがよいと考えられる。なるべく一つ一つを丁寧に、「生徒の組織の中で構築される」ことを確認しながら進めていくことが考えられる。

つまり「あがった状態」というのは「普段の練習で構築した部分」とは別の部分で事を行おうとしている。

「あがる・あがらない」の問題は「自分の中の組織、チームプレーが、うまく行われているかどうか」にかかっている。指導者は、生徒が「自身の中の組織をどのように作っているか」を見極めて指示を出す必要がある。第一回目のA~Fがうまくいっているか、生徒は今そのうちどこの段階にいるのか?を指導者が見極める必要を感じます。

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