シンコペーションのスケールから


メトロノームをかけて上記2つのスケールを弾いてみます。多分、Bのほうがかなり難しいです。
A、はB,と比べてゆったり弾ますが、B、は拍の裏という狭い時間のスペースの中に無理やり音を入れるので、そのための瞬間的な緊張感を手や指に感じるのではないでしょうか。つまり、A,とB,とはかなり弾き方が違う、ということになります。
ここで思い浮かぶのは、バッハのインベンション第6番ではないでしょうか?

青=A 、赤=Bということがお分かりいただけると思います。
そこで、赤で囲った部分だけをメトロノームをかけて弾いて見ますと、大概の場合、単独でリズムをきちんととることがいかに難しいか、また、シンコペーションを弾くときのタッチの違いがわかると思います。
さて、次のケース シンフォニア1番

この右手のパートを

と考えたり弾いたりすることは、絶対に間違っています。

本来は、このようにパート別にかかれるべきでしかないはずです。ピアノではなく弦楽器二人で、それぞれのパート譜を各自がどのように演奏するか、と考えると、よりはっきり感じられます。
同時に弾かれる音でも、シンコペーションの音とそうでない音、たとえば赤○aのFとD二つの音の「弾き方、タッチは違うのか」という質問。パート譜に起こすと、まるで違った音だということは歴然です。二人の弦楽器奏者が、このFを弾くのと、Dを弾くのとそれぞれに見た目にもまったく違う弓の動きをするでしょう。
ここまで論じてしまうと自信を持って「弾き方が違うのだ!」という答えしか出てこないでしょう。つまり、各声部の音を別個に読み取り、譜例AとBのような弾き方を様々に変化、また応用させ、指ごとにタッチを変えてシンコペーションを聴かせる、という結論しかないのです。
もちろん、チェンバロ、クラヴィコード、ピアノそれぞれの楽器の特徴や奏法があり、それぞれに対応することはいうまでもありませんが、これを読んでしまったあなたは、ありとあらゆるシンコペーションのタッチの変化に対応しなければいけない。ということになります。

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