作曲家の「文体」を味わう文化が・・・・

先日のバラード第3番、第4番の一覧表作成中。
ところで、やはりショパンですが、ピアノソナタ3番終楽章が気になっています。大きく分けて2種類あります。メロディーラインが長い音符で示されているものと、そうでないものです。確かに、メロディーラインがあったほうがわかりやすいかもしれませんが、これってショパンの書法とは違うように思えます。
Bの出処はもしかしたら、すべてPeters出版社のScholtz版なのではないでしょうか?日本のピアノ教育の中では「解釈版」が標準になり、「その作曲家の書法」が感じられなくなっているように思います。時代的に仕方のない点もあることは百も承知ですが、「井口基成版」のように「バッハもヘンデルもハイドンもシューマンもショパンもブラームスもドビュッシーも」同じ「書法」に統一されていたような気がします。
今もう一度「その作曲家の文体」を楽譜を眺めて味わうことも「趣味として、文化として」必要な気がします。これは「楽譜が読めなくても」「ああ、この書き方ショパンふうなんだね」なんという物の見方もあるように思うのですが・・・

A,
・First edition:Leipzig: Breitkopf und Härtel, n.d. [1845].
・Friedrich Chopin’s Werke. Band VIII :Leipzig: Breitkopf und Härtel, [1878].
・Carl Mikuli (1821-1897)James Huneker (1857-1921)Complete Works for the Piano, Vol.11: Sonatas New York: G. Schirmer, 1895.
・Theodor Kullak (1818-1882)Klavierwerke. Instructive Ausgabe, Vol.X: Sonatas :Berlin: Schlesinger’sche Buch-und Musikhandlung, 1883.
・Paderewski Ignacy Jan(1860-1941) (右手上段、左手下段)
・Cortot Alfred(1877-1962)
B.
・Herrmann Scholtz (1845-1918Sämtliche Pianoforte-Werke, Band III :Leipzig: C.F. Peters, n.d.[1879]
・世界音楽全集 ピアノ篇 井口基成 校訂1949年11月
・音楽之友社 標準版
・全音楽譜出版社 標準版
こちらはドイツ初版のための自筆譜

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