子供のコンクール

・幼時から小学生にかけては、個人差が大きいのが普通です。ピアノを弾く場合、手の大きさや身長、体格も個人によってまちまちです。また、ピアノを始めた時期もまちまちなのですし、心身ともに伸びる時期も様々ですから、それを同じ尺度で測るというのは、確かに無理があります。

・そう考えると、子供のうちのコンクールの評価というのは、本当の音楽的才能が評価されているかというと、ほとんどの場合一過性のものだと思います。

・ですから僕は、子供のコンクールは発達途中の目安に過ぎないと思います。今すぐに結果、みたいなやりかたは、以上の理由から、不自然だと思います。

・もちろん中には小さいうちから本当の才能を発揮させる子供さんもいると思いますが、一人ひとり違います。ですから長い目で見てあげるのがその子のためになると思います。ですから、発達途中で今何が必要か、何ができるか、を考えながら聴くようにしています。

子供たちに渡される講評の中にも「続けてください」とか「また聴かせてください」「これからが楽しみです」と長い目でもって見ていただける方が多いので、これはいいことだと思っています。

あまり一回一回の出来不出来にカリカリしても意味がないと思いますが・・・・

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