長期的なピアノ教育
・ときどき思うのですが、ピアノってだいたい幼稚園のころ習い始めて、小学校の5~6年で勉強や塾が忙しくなって、中学で部活が始まるとおしまい、みたいなサイクルが一般的。
・そうすると、ピアノ教育の内容も、「将来を見越したもの」ではなく、「小学生のうちに良い成績」ということになります。
・譜面の読み方などが旧態依然として考え直されないのは、ピアノ教育が「一生のピアノライフを考えたもの」ではなく「小学生のうちの良い成績」的な考えからきているような気もします。
・楽譜を考えて読み、音楽を読み取る、などという面倒くさいことは避け、書いてある音符を反射的にたたく、先生の言われたことにただ従う、みたいなことにも傾いていっているのでしょうか?
・ただ「回数だけ弾けば上達する」のは子供のころの曲だけで、その方法はバッハのインベンションあたりから通用しなくなってきます。ところがその頃はちょうど小6ぐらい、学校も忙しくなりピアノもやめる時期だったりします。でも本当はそこからがピアノ音楽の深いところなのに・・・
・先日「大人のピアノ」の人たちと一緒に話して感じましたが、日本のピアノ教育が、不自然に子供に偏りすぎていることが話題になりました。
・もっと「ピアノとの付き合い方」を長いスパンでみんなで考えていくべきだと思います。