音楽大学図書館の本から・・・・・

音大図書館で廃棄図書になったものをよく持って帰る。この12月はいわば「音楽学」関係の書物を多く持って帰った。全部は目を通していないが、面白かったものに日系ブラジル移民の音楽史が書かれたものがあった。人間が移動するとその人に染みている音楽もそこへ移動する。日本から切り離されたところで「日本の歌」「日本の音楽」が歌い継がれる。そのような隙間から「人はなぜ音楽をするのか」というのを改めて考えさせられる。
そもそも「音楽」が「他の事象」から切り離されて「聴かれる」というのは「人工的な特殊なこと」なのだと思う。人間が「仕事、休憩、祈り、語らい。集い」などをするとき「音楽は自然発生した」ものであり、もともとのそれらの事象と切り離すこと自体考えられないかも。
例えばバルトークの多くの作品(ルーマニアだとか○○地方の踊りだとか)のもともとは、自然発生的な労働、祈り、語らいなどと一体になっていてそれらから「引きちぎる」ことは本来できない。「音楽」はそれらの行為の一部である・・・・それは日本の民謡だって同じはず。それを採譜して(いわば平均律に当てはめて)長3和音や短3和音をつけて合唱にして演奏会場で歌っていたりピアノで演奏したりする。それは元のものとは違ったものだ。またさらに「演奏会場」は「他の事象」を全て切り離す役割をする。
私はピアノを専門にしているが、それが「特殊な音楽のありかた」だというのに気がつかされたのは、「音楽学」だったと思う。そこから「自分の音楽とは何か」を問い直すことも必要なのかも、

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