音を聴く・プロフェッショナル
『音楽の聴き方』『もっとどこに目を向けると、より表現が広がるか』は、プロが聴く耳を鍛えてものを言っていく必要があると考えています。もちろん大衆の聴き方も大切です。しかし、音楽の内容まで見通して、具体的にものを言うのは、やはり訓練された聴き方が必要あると考えています。例えば「メロディーが歌えていない」ということがまず耳に入るときに「メロディーの歌い方」を考える。これは誰でもすることです。でも、その原因が「バスを聴けていない」とか「特定のハーモニーの声部を意識していないのでメロデイーが不安定になる」というのを見抜く(聴き抜く)のが「プロの聴き方」だといえます。
「このように弾きなさい」とは言わない「このように弾くと、このようなことが聴こえてくるよ」と言うことを心掛けています。