ピアノのペダルをどう考えるか?

ここでは、ピアノのペダルの中でも、ダンパーペダルについて考えてみます。

私は、基本的にこのように考えています。
1.子供のレッスンで「できる箇所」を見つけたらなるべくペダルを踏ませてみる。
2.譜読みの段階からペダルを考えさせる。

小さな子供にペダルを踏まさない理由として考えられることに、次の点が挙げられます。
A.足が届かない。
B.ペダルを踏むタイミングが難しい
C.ペダルを踏むことによってごまかしてしまう。

Aについては、最近補助ペダルのいいものが普及してきました。これで解決すると思います。
Bについては、何も全部踏ませなくても、最初は踏みやすい箇所で踏ませて見るといいです。
Cについては「ごまかしがわかるようでは…」とも言えます。レッスンの中で、ペダルなしでの練習もするということで、解決します。「ペダルを踏んでも、指のほうもきちんと弾く」練習こそ必要なはずです。

ペダルを踏むと、一つの音がほかの弦に広がっていきます。また、残された響きが立ち上がってきます。それを子供のうちから味わい「ピアノの響き」を体感するきっかけになると思います。
とくに指導者がレッスンで体感させるのが望ましいです。というのも電子ピアノなどの普及によって「楽器の響きが広がる」ということを体感する場が、生徒たちにないことが多いからです。

まずは、終止の和音などで使ってみる。何より大切なのは「使ったことによって響きが拡がる」ことを体感することだと思います。ですから、できればピアノを開けて、譜面台も取って、立ち上がる響きを「見る」ような気持になるといいです。また、様々に踏ませて「良く響いたり濁って響いたり」ということも経験させるといいです。「濁ってしまうから使わない」というのは、本人の判断を育てないあり方なのではないのかな、と思います。

ペダルを使うことによって、より繊細なタッチが求められます。譜読みのときにペダルを踏んだ状態を想定し、タッチを考えていくことができます。また、どのようなタッチが使えるかにもよって、ペダルの踏み方も変わってきます。ですから、譜読みの段階から「どのような響きを作っていくか」を考えながら、ペダルについても入れていくことは理想だと思います。

私は、レッスンという場が、単に「やり方を習得する」だけではなく「響きの広がりを気付かせて体験させる貴重な場」だと考えています。

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