「楽譜が読める」とは?

難しい問題だと思います。「読める」段階もいろいろありますこれは「本が読める」ということとリンクして考えるのも手です。思いつくこととしては
1.書いてある音符が「ド」である「レである」がわかる
2.音符の長さや休符の長さがわかる。
3.拍子などが理解できる
などという、個々の項目がわかるということがあります。さらに上の段階では
4。楽譜を見て楽器を使って、それを音に起こすことができる。
となると、ステージがグンと上がります。さらに
5、それらの音を理解し「音楽」として表現できる。
という、最終的なステージまで、実は「楽譜が読める」ということに含まれるのではないか?と考えられます。
「楽譜に書いてなくても、すべき暗黙の了解」は、「楽譜に書いてあることと同じ」なのです。例えば昔の文章で「てふてふ」と書いてあれば、「ちょうちょ」と読むのは「暗黙の了解」ですし、文章を見て「区切りがなくとも、区切りを読み取って」読みます。もしそれができなければ「文章が読めない」になってしまいます。
つまり「書いていない暗黙の了解」は「書いてあることと同じ」これで一気にレベルは上がってしまいます。
先日、ピアノのペダルのことについて書きましたが、作曲家が「ペダルで伸ばすことを想定して書いた音」は「ペダル記号」がなくとも「ペダルを踏む」と同じです。こういった「暗黙の了解」は大変多いし、これが「完全に使えて」その人は「音楽的に独立している」と言えると思います。
もちろん「暗黙の了解」の中には「自分でテクニック上の問題を解決する」というのも含まれています。そうすると演奏のレッスンでは基本的に「楽譜の読み方」を習っている、ということになります。
深い読みというのは「書いてある→その通りにする」ではなく「書いてある→何を表現したいのかを理解する→表現したいものにふさわしい方法を選ぶ」となります。その「理解する」には「発信者との対話」のようなものが存在し「楽譜」を通したコミュニュケーションが発生します。
本当の意味ではここまで実践した「自律・自立した」あり方が理想だと思います。
このような意味で、例えば小学生でも「自立・自律」している(しようとする)生徒はいます。取り立てて「特別」な生徒ではなくとも、いろいろ演奏のために弾き方を自分で工夫してみたり、表情を考えて実践したり・・・これはこの5の項目に当たることです。見ていると「頼もしく」なります。

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