ツェルニー30番のペダル

このような練習曲に、ペダルをつけてみる。タッチに工夫がいると思う。また、単にダンパーペダルを「音を伸ばす」ものと思ってはいけない。「響きの広がり」その広がりをどのように次の響きに移すかが、課題の一つになる。

「ペダルを踏むことによって、手のテクニックのなさをごまかす」といわれることがあるが、そんなことは、練習中に気が付かなければいけない。また、ペダルを踏みつつもそのような判断ができるのも「練習」のうちだといえる。「ペダル」の失敗経験を積み重ねて、それを生かしていくことは、重要な課題の一つだ。手のテクニックがなければ、ペダルを使ったってうまくは弾けない。また、そのようなことが「きちんと聞き分けられない」のはどうかと思う。指導者は、手のテクニックをごまかすことなく、効果的なペダルの踏み方を「体感させる」ように導く必要があると思う。

この練習曲をざっと見て、ペダルを使うことに「向き、不向き」がはっきりしているように感じられた。

最も「使ったほうがよいと思われるの」は、27番だろう。次に10番か。

倚音や経過音がなく、アルペジオで曲が構成されているもの。メロディーがゆっくり進んだり、あるいは長い音でつながれている場合などに、ペダルが使える。

1番 極力軽いタッチで、ハーフペダルをかけるなら、可能性としてあり得る。初心者にはかなり難しい。23,24では使えそう。

2番メロディーの長い音符に対し、響きを広げるために踏む。あまり使うと、メロディーのスタッカートを壊してしまいそう。

3番、アクセントペダル、とも思ったが、あまり効果なかった。ここは入れてもいいと思う。

これもうるさくならなければいいが・・・

4番は、全体的に使えそうだ

同じハーモニーが続くとき、ペダルを踏む間に、響きが増えてしまう。その「増え方」をどうするのか。増えることを使うこともあるし、増えない加減で踏み変える可能性もある。自分の理想の響きはどうなのか。響きをどのように設計していくのか、それにもよる。またそのようなことを「考える」のも次へつながる。

このパターンで気をつけなければならないことは、そこの音が踏まれたことによりメロディーの歌い方が不自然にアクセントがついたりしないこと。赤○の音のタッチとペダル、ペアで感じるといいと思う。

10番は、ペダルを用いた良い練習になると思う。細やかな繊細な響きを並べて弾く。

11番 属7で踏んでⅠで上げるパターン

このように、いくつか、考えてみた。全く踏まないほうが良いものもあった。ちょっとパターン化してしまうような感じもした。ペダルを練習するにはもっと実際の楽曲に触れていかなければいけないと思う。

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