最近読んだ本で
・岡田暁生さんの「ピアニストになりたい」これは強烈です。19世紀過去の問題として読むのでなく。今現在、私たちの問題として読む本だと思いました。
・これを読むと、ヨーロッパの産業革命の時代、中産階級が発展して、一般の人々が「ピアノ」に対する憧れをもったことがわかります。ちょうど、日本の「高度成長期」を思わせます。その結果ヨーロッパに起こった様々なことは、日本の高度成長期からついこの前にかけておこっていたことではないでしょうか?
・今、日本では長い目で見た「ピアノブーム」は終わったように思います。かつてあったような、「ピアノ」に対する様々なあこがれや期待はなくなってしまったように思います。
・いま、私たちの音楽がどのように演奏され、どのように聴かれて、どのように供給されているのか、もう一度考えるためのヒントが、ここにあるように思います。
Book Review:"ピアニストになりたい!"
著者が職業演奏家だったら、こんな視点・こんな書物は生まれてこなかったかもしれな