暗譜は覚えることではなく、考えること、聴くことである(加筆、修正)

これは、断言します。いろいろなピアノ関係のブログを見ても、「暗譜=覚えること」と思っている方がほとんどです、でも私の考えは違います。
「本当の暗譜は覚えることではなく、考えることと聴くことによって成し遂げられる。また暗譜は目的でなく 音楽について考えること、聴くことが真の目的である」
と信じています。ではそれを実践できるか。やり方はとても簡単、
今さらっている曲、まだあやふやな状態で楽譜を閉じて弾いてみます。当然わからない部分が出てきます。わからない部分をすぐに楽譜を開かずに、思い出そう、考えだそうとして弾いてみます。その「思い出そう、考えだそう」の内容を自己分析してみましょう。そうすると、とにかく「音楽について考える、自分の音をよく聴く」に行きつくはずです。
暗譜がわからなくなった時おそらくこのように考えるでしょう。

1.このハーモニーやメロディーは、次にどうなっていくのだろうか?
2.この先の部分、きのう弾いた時のことを思い出せないかな?

この2つは、実はとても演奏に大切な2つのポイントに深く関係しています。
まず1.については「作曲家の考えをたどること」だといえます。作曲家は、「この先どのようなハーモニー、メロディーをつなげようか?」と考えたはずですから、その考えに添っていくものだと言えます。
次に2.についてです。「きのうもっとよく注意して聴いて弾けばよかった」ということですから、次に弾く時は「よく聴いて弾く」ことに心が向くと思います。
ここまで書くと、「作曲家の気持ちを考える」「自分の音を聴く」という演奏上最も大切な2点に行きついてしまっています。しかもそれについて考えているということもあります。
暗譜については「考えつつする」ということが大切です。しかし「演奏の現場で楽譜を置いて弾くかどうか」は、私は別問題と思っています。ここでは「音楽についてよく聴き、考えた結果、暗譜ができる」という結論です。
(2010年5月28日 大竹道哉ブログ「日々雑感」の加筆です。)

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