中低音から音楽を見る
先日、ヴィオラだけの演奏会(ピアノなしの)が、ある方のお宅であり、聴いてきました。レーガー、バッハ、ヒンデミットといった作品を聴いて、みんなでお茶(お酒もあったかな?)の時間。ヴィオラ奏者の方が「オーケストラに入った時の話」をしたのです。バッハ、ベートーヴェン、モーツァルト、ブラームスといった大家は、オーケストラのヴィオラパートひとつとっても興味深く書いているということです。
ピアノを弾く人は、「あるパートから全体をみる」というようなヴィオラ奏者の音楽の見方をしていないのが普通です。でもたまには自分の弾く曲の「ヴィオラパート」や「チェロパート」を見てみてはどうだろうか。ヴィオラ奏者やチェロ奏者になったつもりで、自分のやっている曲を見直しては?
今までそのパートを「ぞんざいに」「適当に」弾いていなかっただろうか。あなたの「ヴィオラやチェロ」は「寝ていたり勝手なことを考えたり」していなかっただろうか。もっと本当は「表情豊か」だったり「ものを言っていたり」するのではないか。
「あなたのヴィオラパートを殺さないでください」そんなことを言われて、私は帰途につきました。