改訂・譜読み その1
こんにちは。
明石市魚住の大竹ピアノ教室の大竹道哉です。
本日もブログを発信していきます。
子供のころ、学校でサッカーをした人は多いと思います。
たいていの場合、全員がボールの周りに集まって、全員がボールと一緒に
走っているような感じだったのではないでしょうか?
大人になってからJリーグだ、ワールドカップだというと、各人がそれぞれのポジションに配置され、それぞれが役割を担って
プレーしているのがわかります。サッカーのフォーメーションとでも呼ぶべきものらしいです。
さて、このことをピアノ演奏につなげてみようというのが、今回のお話です。
以前「一人の人間は多人数の集まり」ということを発表したことがありました。
ひとつのことをするのに、自分の中の多くの人が、それぞれの役割を担って担当しつつ、物事を進めているという考え方です。
さて、ここでレッスンをやっているとよく出会う状況を考えてみます。
①ピアノを弾くとき鍵盤ばかりを見ている=自分の中の全員が「弾くほう」に集まってしまっている。
②途中でわからなくなってとまることが多い=自分の中に「次のことを調べて準備する人がいない」
これはどういうことでしょうか?
ピアノを弾くときは「自分の中の多数の人を、それぞれの配置に付ける」のが理想です。
そこで譜読みのときから少しずつその「配置」を行いつつ楽譜を読み勧めていきます。
「楽譜を読みながら弾く」というのは、自分の中に少なくとも「楽譜を読む」人と「弾く」人がいるはずです。
その二人が「分担」しているからこそ「読みながら弾く」ができるものと考えられます。
それが「読む」だけになると「弾く」が止まってしまい、「弾く」になると「読む」がとまってしまう。
これは、自分の中の「二人」が、二人とも「読む」方へ走ってしまい「弾く」人がいなくなる。
二人とも「弾く」方に走ってしまい「読む」人がいなくなる。ということになります。
これは「子供のころのサッカー」に似ていると思います。
この考え方を延長していきます。
サッカーの監督のように、ピアノの先生は、生徒の頭の中の「人員の配置がされているかどうか=フォーメーション」に注目するということになります。
それは、多岐にわたっていますが、少しずつ配置を拡げていくことが考えられます。
それに「配置されているかどうか」は、その生徒の弾き方や手や目の動きをよく観察し、どこに配置がされ、どこに配置がされていないかを察知しなければいけないということです。
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「片手ずつ」「リズムだけ」「音名だけ」読むことはありますが、すぐにそれぞれを「どのようにまとめられるか、他の要素と結びつける」ことが必要で、そのことを、譜読みのレッスンでは「指導者=監督」として指示を出していくことが求められます。