オールドファン
・大学の図書館で、新着CDを聞きました。フェリックス・ワインガルトナーとエミール・フォン・ザウアーの2人の共演によるリスト、ピアノ協奏曲第1番と第2番、この2人は、知る人ぞ知る作曲者リストの愛弟子たちです。ワインガルトナー指揮による交響詩「前奏曲」も入っています。
・ザウアーの名前は、ペータース版のロマン派の協奏曲の楽譜を見ると、多く見出せます。ですから、現在のピアニストが多かれ少なかれ影響を受けているかもしれません。
・今ここで聞こえてくるのは、「古きよき時代」の、「文化」を背負った音楽家たちの音です。現代の音楽家たちは、(自分も含めて)文化を背負って演奏していないように思います。自分の生き様や、経験を作曲家の魂をぶつけ合う場所。その結果、当たり障りのない表面の磨かれたサウンドでなく、本当に熱い何かが出てくると思います。
・はっきり言って「しびれて」しまいました。語り口は器用ではないですが、時代がかった「音」の立派さ。音が声であった時代の音楽だとおもいます。
・コルトー、ラフマニノフ、ザウアー、ティボー、クライスラー、フルトヴェングラー、ワインガルトナーなどなどこれからも聴き続けたいな、と思っています。