ピアノレッスン:一歩突っ込んで考える

Photo 「レッスンで、自分の音を聞きなさい、と言われるんだけど・・・・」という話、耳にします。「自分の音を聞きなさい」それは昔から楽器のレッスンでは言われ古したことです。しかし、それを言われ続けても良くならない。そこで・・
なぜ、「自分の音を聞きなさい」と言われるか、それは「その箇所にふさわしくない音を出しているから」です。「そこにふさわしい音を出す」だけでなく「音(の気持ちを)聞きなさい」といったらどうなるでしょう。
音は意思を持ち、グループでメロディーやハーモニーを構成し、上に行こうとしたり広がろうとしたりする「意思」を持っていると思われます。それを聞き取ってあげて「良いように配置してあげる」のが演奏者の役目。なんだか難しいみたいですが・・・・こうしてはいかがでしょう。
ピアノ(楽器)の先生は「音を聞きなさい」と言おうと思ったとき、こう付け加えます。「音が何をしたいか気持ちを聞いてあげなさい」そして具体的に「広がりたいのか、ほかの音と一緒になって響きたいのか、流れて進みたいのか、そこで止まりたいのか・・・」具体化します。また「丸い音になりたいのかとんがった音になりたいのか?」などもいいかもしれません。生徒の年齢や理解度に応じて、様々に展開できると思います。
「オーケストラのように弾きなさい」これもよく言われるかも・・・・これは先日のレッスンであったのですが、この箇所の左手の赤丸の音です。(ブラームス:4つの小品 作品119 第4曲ラプソディ)ピアニッシモでティンパニの鼓動を思わせます。「ここはティンパニのように」だけでなく「オーケストラのティンパニ奏者が、ここで『次は入るぞ』と矢印の箇所で待ち構えるのを想像してみて・・・・」と言ってみました。すると、ここの部分のキャラクターの変化が、見事に表現できました。おそらく「ティンパニ奏者がここで感じる緊張感」がうまく表現できたのでしょう。
レッスンで言われ尽くした「歌いなさい」「綺麗な音で弾きなさい」「つぶを揃えて」云々・・・・いつも言われるお決まりの注意事項も、ちょっとだけ突っ込むと、解決することが多いかも・・・こんなことを考えるだけでも、音楽が豊かになっていきます。

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