作曲家からのメッセージ

・ピアノの練習、って作曲からのメッセージと対面しているんだな、と思うことがよくあります。ふとある曲を耳にして、「いいな」と思い、さらにもっと聴きたいなと思ったりしますよね。で、楽譜を準備して自分で音を並べて重ねてみたりします。

・自分の手で空間の振動にした時、ほんの一瞬の響きが、「ああ、あの人が時代や場所を超えて自分に語りかけているな。」と思います。

・確かに自分がやっていることは、ずれていたりすることもあるかも、でもそれはわからない。

ストコフスキーは自身の編曲によるバッハの作品に関してこのように言っています。「彼が私の編曲をどう思うか。それは私の死後の運命がどうなるか分からないけど、とにかく行った先で彼に会ってみないことには何とも言えない。」

・ とにかく行った先で彼に会ってみないことには何とも言えない。僕らの演奏もそうなのだと思いますが、きっとこれでいいのだと思います。

・演奏、それは時代や場所を大きく隔たった親密な関係だと思います。

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