強弱について

楽譜にはフォルテ、ピアノ、クレッシェンド、といった強弱記号が書き込まれている。これをどのように考えるかによって、演奏が違ってくる。
強弱記号の代わりに、発想記号を置いてみる。すると、「なぜ」そこがフォルテなのかピアノなのかが見えてくると思う。別にイタリア語を使う必要はないかもしれない。もちろんぴったりの楽語があればそれでもいいと思う。
経験から、ベートーヴェンのクレッシェンドは「よりエスプレッシーヴォ」のように思われる。もちろんそこでは音量は上げていく。作曲家は「ここの部分はより歌いたいから」とか「一つ一つをはっきり弾いてほしいから」とか「ぼかして弾いてほしいから」など、様々な要求から強弱記号を書き込む。演奏家は単に「ボリュームのつまみをまわす」のではなく、真意を受け取り表現していく。単に緊張感を増すだけのためのクレッシェンドも存在すると思う。(①シューマンの交響的練習曲の左手のクレッシェンドに注目)Photo
また、このショパンのエチュード作品25-1の例②では、丁寧にきれいに「印象深く響かすための」ピアニッシモだと思われる。作曲家がピアノやフォルテなど2つ、あるいは3つ書くときには、「書かなければ」という意識が強い箇所、こちらも注意をして受け取る。251
以前書いたように「普通だったらクレッシェンドしたいところをピアノ」と書き「緊張感を高める」ことなど曲には様々な強弱記号の使い方があり、その作曲家、使われた楽器(たとえばモーツァルトのスフォルツァンドは、現代のものとは違う)なども考慮に入れなければならない。
「ここのフォルテは、よく歌う」「ここのピアノは小さくはっきりしゃべるように」などと自分で書き込んでみるのも一つの方法、作曲家とのより深い対話ができると思う。

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