子供のピアノを弾く能力
こんにちは。
明石市魚住の大竹ピアノ教室の大竹道哉です。
本日もブログを発信していきます。
初心者のピアノを弾く能力は、まだ小さいです。
だから、○でいうと、このような大きさです。熟練者は、この○が大きいです。
さて、ここでどのように考えるかです。ピアノを指導する場合、二つのことが考えられます。
1.この○をいかに一番いい場所に配置するか?
2.この○をいかに広げるか?
ここのところ、子供のコンクールやオーディションの審査や講評をすることが多く、また、自分の生徒や知り合いのピアノの先生の生徒のアドバイスやレッスンなども行っている中、ふと考えてしまいます。
たとえば、赤□の和音をどのように弾くか?
3つある音のうち、どのようなバランスで弾くか、また、どの程度のスタッカートにするか?あるいは、この和音を弾くためのタイミングはゆったり取るのか、急激に準備して緊張感を高めるのか?などが考えられます。しかし、初心者の場合、せいぜい、3つの音を同時に「大きく弾くか小さく弾くか」「弾むか弾まないか」だけの選択肢だったりします。
Aさんの「弾む」は、たまたまこの曲にちょうどいい
Bさんの「弾む」は、この曲ではちょっと元気がない
Cさんの「弾む」はここでは乱暴すぎる
ここでは、Aさんが一番いい、ということになりますが、たまたま、ちょうどいい、というだけです。
この少ない選択肢で、「どちらか」の選択をするしかない。たまたまこの箇所に合っている、たまたまこの箇所に合っていない。が出てきてしまいます。
演奏者が「弾む」弾き方を何種類も持っていて、一番ここに合う弾み方を選ぶというのが、王道だといえます。この「何種類も持つ」というのは、○そのものを大きくすることだといえます
。
指導者として、○の位置を一番いい場所に持っていくことと同時に、この○の大きさを大きくしていくこと、これに心掛けたいと思っています。もちろん、生徒によって○を広げる能力に個人差はあると思います。
ところで、この「○の大きさ」なのですが、言葉に具体的に直してみるとわかりやすいです。
・大きな音で弾く→乱暴になる×
・小さな音で弾く→聞こえなくなる、タッチが浮いてしまう ×
・ゆっくり弾く→間延びしてしまう×
・速く弾く→崩れてしまう、何を弾いているか分からなく聞こえる×
・ペダルを踏む→濁った響きになる
・右手を丁寧に弾く→左手が雑になる×
つまり、○の大きい人は、この×に陥らない弾き方を持っているということです。
・大きな音で弾く→乱暴にならない
・小さな音で弾く→はっきり聞こえる、タッチが浮かない
・ゆっくり弾く→間延びしない
・速く弾く→崩れない、何を弾いているか聞き取れる
・ペダルを踏む→濁った響きにならない
・右手を丁寧に弾く→左手も丁寧に弾ける
などなど
「×」に陥らないので、様々な選択の可能性があるということです。
生徒のそばで弾く指導者として、ぜひとも「大きな○」を生徒に聴かせたいと思っています。もう少し難しくなったとき、ベートーヴェンのソナタや、バッハのシンフォニアでは、小さい○をあちこち動かしてみても、はまることがないからです。抽象的な言い方ですが、これらの作品は「大きな○」「演奏者の○を大きくすること」を要求しています。
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