「昨日までこれが正しかった」というのを、今日になって「それは間違っています」明日からぱっと変えられるものだろうか？また、自分ができなくてもやってみなくても、セミナーなんかに通って、人から聞いた話だけで、生徒に自信を持って指導できるだろうか？
単に、ハイフィンガーを直すだけでなく、新たに得たタッチで、様々な音色や様々なパッセージを豊かな表現とともに弾けることを証明できなければ、何もできない。ハイフィンガーやっていてそれいけないからって、指を伸ばして弾いてみれば「ハイできました」というほど簡単だったら、そもそも「ハイフィンガー」がそんなに根深い問題だとは思わない。
立てる指を伸ばしたところで、伸ばした指先の感覚は、「ハイフィンガーをしている間に潰してしまっている」と思われる。ちょっとみでさえ「ピアノと自分がここで切り離されている」ということがわかる。
そうすると「タッチに関してはすべて作り直す」ことが必要と考えられる。
いろいろ考えたけど「生徒に教えつつ、自分も探求していく」というのが、一番健全なのではないだろうか？
もともと、教えることは、教えられることが多い。そういったことの一つだと思う。
●こちらもご参考に
・ハイフィンガー批判　第1回
・ハイフィンガー批判　第2回
・ハイフィンガー批判　第3回

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