どんなことにも・・・・

移動ド、固定ドのお話から、盛り上がってしまいまいましたが、いろいろなことが出てきて話はつきません。ところで、注意しなければいけないことは「万能」ということはまずありえない、ということ。「移動ド」は使われなくなってくる傾向にありますが、その調にとどまる限りそれぞれの「音階の中の音の役割」は安定している、という利点はあります。安定しすぎて「転調」しにくいのですが・・・・それが、実際の音楽そのものと合っていない点があるわけです。
では、固定ドは、「音階の中の音の役割」を示さない。固定ドですすめる場合、「音階の中での音の役割」を感じるような練習をしなければいけない。
以前「ゆっくり練習」や「片手練習」の落とし穴や、「チュエルニー30番」の問題点を指摘しました。私は、メトロノームをよく使って練習しますが、ぼんやり音楽的なことに気をつけずに練習すると、硬直した縦割りの音楽になってしまいます。
また日本語を母国語に持ち、絶対音感を持つ人たちは「レガートが欠如しやすい」という指摘がありました。これも他の工夫によって補わなければいけない。
教師は絶えずそれらに目配せして、欠点を取り込まないようにするしかない。かと言って「絶対音感」が便利な点も否定できない。
私たちは音楽を「どのように聴いて、どのように感じているのか?」ひとりひとり違うはずですし、本当のところは「他人のことはわからない」のでしょう。でも「より豊かに音楽を聴き、行う」ためによく考えて実践していくしかないでしょう。「これさえやっていれば」のような「万能薬」的なものは、どうやらなさそうです。まかり間違えても「なんでも指が動かない」とか「指が弱い」せいにだけして、「指の練習曲」をやらして済ませることには、全く同意できないです。 参照1  参照2 参照3 

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