やってはいけない「ジグザグ読み、ジグザグ弾き」

こんにちは。
明石市魚住の大竹ピアノ教室の大竹道哉です。
本日もピアノに関するブログを発信していきます。

この曲、なんだかしっくりこない、ガタガタ聞こえるんだけど・・・

左手をこんな風に考えていませんか?

たとえば、こう考えると、すっきりします。

ピアノ(バッハの時代のクラヴィコードやチェンバロもそうですが)の音は、時間がたつと減衰するので、同じ音の継続を表現するのに、何度も弾き直されます。そのことは常に考えておくべきことのように思います。
さて、問題の「ジグザグ読み、ジグザグ弾き」です。
これは、おそらく「安易な譜読みのしかた」から派生しているように考えられます。
右手だけやって、両手で合わせるときに「①右手のレのとき、左手ソシレね」「②右手シのとき、左手ラね」「③右手のレのとき、左手シね」というやり方、考え方で進めていくと、楽譜の「ジグザグ読み」になってしまいます。

左手にある、豊かなバスの線が、ジグザグ読みによって引き裂かれてしまいます。

そして、そのジグザグ読みは、次のような楽譜の読み方につながっていきます。



として考える。

これらの譜例のように、ただ時系列で1本化して考える。これらは音楽をズタズタに切り裂いているのです。
わたしは、ピアノレッスンの中で、バッハでつまずいた、バッハが嫌いになった、わからなくなった人の多くは(ピアノの先生でもいらっしゃることを知っています)この「ジグザグ読み、ジグザグ弾き」のせいかもしれないと思っています。
ジグザグ弾きできれいに聴こえなかったら、次のような演奏を進めてしまいます。
バッハなどカノンやフーガで、ただ「テーマ」だけを出す。

メロディーを出して伴奏をただやたら静かに弾き、ハーモニーが聞こえない演奏をする。

結局、演奏の中から「一本」しか聞こえなくなるわけです。きたなくは響きませんが、「ハーモニー」を形成しにくくなります。また、横の線がないので、「ハーモニーの内声の音のつながりや変化」がその担っている役割をしなくなり、ハーモニーの変化によるテンションや気分の変化も聴こえてきません。さらには「ハーモニーの変化によって起こる転調」を機軸としている2部形式、3部形式、ソナタ形式などが、理解されなくなってきます。つまり、この考え方は、「初歩から脱出」できなくなるということです。「ジグザグ読み、ジグザグ弾き」をしている間は、「形式の表現、各部分の変化」がでてこなくなる、ということです。

さて、お気づきかもしれませんが、「ジグザグ読み、ジグザグ弾き」は、いつも「線が一本」で示されてこれを、2本や3本にすると、ことは解決するはずです。
つまりこれらは「受容する私たち」が「その楽曲を受け取るように変わっていく」という姿勢が必要なのです。「楽曲を本当に理解するために、自分が変わる」ということです。

のように、自分の中にいわば「チェロとヴァイオリンを持つ。そしてそれぞれが自律,自立して考える」ということになります。これはまったく繰り返しになりますが、基本的に他の正しい方法が見つかりません。(ですから根本的に、今までの主張の繰り返しであると思います。)もちろん他の著述や説明の仕方はあると思いますが)
実際分析してみると、私たちが気軽にレッスンで弾いていた教材などでも「2つの線ではすまない」様な事態も多くあります。また、右手、左手に縦横無尽に移っているものも多く見受けられます。
たとえば、チャイコフスキー 「四季」4月:待雪草


これは、上声と、下声の対話、真ん中にハーモニーが入っているわけです。

これを適宜左右の手指に振り分けて演奏することになります。

「ジグザグ読み」や「ジグザグ弾き」を防ぐ対策は、ただひとつ「自分が複数の線を読み取り、聴き取ることができるようになる」ただそれだけです。私は、「ピアノ(鍵盤楽器全般)は合奏の模倣である」と主張してきました。そのための指令系統が必要だということです。
「ピアノは合奏の模倣」それは、次のようなことを意味しています。
・いくつかのパートがそれぞれ自立、自律した存在であり、独自に表情を持つこと。
・それらのパートがお互いに協調、ときには緊張状態を作ったりする関係性を持つ
・自分の頭脳は、楽曲に応じて「組織化、分化」する必要がある。
・また、手指のグループ分けも、楽曲に応じて様々に行われる
以前記したように、この「分岐点」は、ピアノ教育の初歩に出てくることが多いです。これを「回避」するのか「受容し、自分のものとしてく」かどうかで、その後のピアノへの接し方が違ってくると考えられます。ということは、就学前や小学低学年を教えていらっしゃる先生方に、このことがかかってくるということです。


●こちらも参照
分岐点
分岐点2
合奏をもとにしたピアノ演奏の在り方

 

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