先日のレッスンから


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高校生の生徒さん
初めての「バッハ:平均律」で第一巻の5番を弾いてきました。


なんとか暗譜で、と思って先週はうまくいかなかったので、今週こそ…楽譜を開かずに弾き始めました。
前奏曲・・・数小節で???

彼女は「満を持して、今週こそは・・・」と思ってよく勉強したはずでした(それは出だしの音で感じました)・・・・そこで

私「ゆっくり楽譜を見ながら弾いてみよう。ただ、楽譜は少し先(だいたい半小節先)を見ながら慎重に弾いてみてください」と指示を出しました。この「先を見ながら」という点が重要です。
一回これで弾いた後、ゆっくりめで暗譜で弾いてみたら、ばっちりでした。おそらくこのようなことが起きたのだと思います。
そもそも、ピアノを弾くという行為は、時間が連続しています。だから明確に「今を弾きながら次を準備する」ことが求められます。

「次の準備」から「弾いている」にスムーズに情報が遅れなかった。この「赤い線」の動きが上手くいかなかった。あるいはテンポが早すぎて追いついていなかったということだと思います。これに関しては「ピアノを弾くときの頭の中」で述べたとおりです。
それにしても、一度のエクササイズで「頭の中の筋道」を組みなおし、きちんと弾けるようになった生徒は、本当にすごいなと感心してしまいました。
ピアノ指導者は、その生徒の頭の中で何が起こっているかまで判断する必要がある。指導者が正しく把握しないと、生徒に対して「なんでやってこなかったの?」になってしまうケースだったとおもいます。これはかわいそうだし「本当の解決法」にたどり着くことができない。
単に「目の前の現象」だけでなく「頭の中で何が起こっているか」「このレッスンにどのような準備をしてきたのか」を正確に把握することの大切さです。私ももっと注意深くならなければ・・と思った次第です。

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