演奏をどう直していくか?

こんにちは。
明石市魚住の大竹ピアノ教室の大竹道哉です。
本日もブログを発信していきます。

楽曲の旋律線が、本来Aのような形であったとする。

しかし、Bのように演奏されていた。そこでCの赤線のように、つながらないところをつなげて、低い部分を持ち上げる。このような方法が考えられます・
しかし、それは対処法であり、場当たり的な直し方であると思います。
もし、短い曲で音の数そのものが少なかったら、Cのような方法で全部を直していくことも考えられます。また、ある特定の部分など、一部分でしたらできないこともないでしょう。
しかし、それが全体となるとどうでしょうか?

私が「これは問題だな」と思うのは、いつでも生徒はBをやってきて、先生がCのように隅から隅まで直す場合です。生徒のほうは「Aの形にする」ということを理解しないまま、Cをやっていく。これはいわば「福笑い」です。形を作っていく張本人(生徒)が全体の形Aを把握しないまま、先生に言われるままに「もうちょっと右、もうちょっと左、もうちょっと上、もうちょっと下」に音を置いていく作業です。生徒が一人になると、基本的に何をどうしていいかわからなくなる。

本当はAの形を最初から読むのがいいのです。これは「曲の形がわかる」である必要があります。楽譜を読むときに、単に一つ一つの音を「ド・ミ・ファ」で終わりにするのではなく、どのようにつながるのか、正しくつなげる「横の関係・縦の関係」を正しく把握する力があると、Bを経ずにAの形を読むことができ、基本的にCのやり方を使わない。ということになります。
まずいのは、Cのやり方から脱出できないということです。曲が複雑になると、物理的にCでは処理しきれない。部分的にはできても、基本的にCだけで曲を仕上げるのはほぼ不可能です。

上の学年になると、ピアノが行き詰ってくるケースで、このようなことは多いように思われます。少なくとも「福笑い」的なピアノレッスンで「バッハの3声」を学習することは考えられません。

経過的に、Cの方法をとることはありますが、基本的にAの形が「生徒本人の力によって見えてくるようにする」ことが求められます。それは、行き詰るだいぶ以前から、指導者の意識としていつでも考えておくことではないでしょうか?

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