バッハの平均律のレッスンから その2
バッハの平均律のレッスンから その2
教会に来て、一つ思いつきました。以下の楽譜の通り、リードオルガンで和音を弾いてみます。
ピアノは「弾いた音がだんだん大きくなる」ということがないのですが、リードオルガンなら膨らましていったりしぼませていったりできます。で、これを弾いた後に空耳で鳴っているつもりでピアノで弾いてみました。
上の譜例は、いわば「省略された」しかし「作曲者の中にある原形の」響きだと考えられます。
ここからショパンの作品25-1を思い起こしました。
これを弾く前に、やはりリードオルガンで下図のように弾いてみます。
ピアノを専門にして時折思うのですが「楽譜に書いてある音符の背後、奥のほうから響いてくる「背後のハーモニーとその変化」に無頓着であること。ああ、これが聴こえてくればもっと「豊かな響き」(大きい小さいではなく)が表現できます。
撮影は、日本基督教団飯盛野教会(加西市段下町)で、ヤマハのリードオルガンとブリュートナーNr.4グランドピアノを使用しています。