バッハの平均律のレッスンから その1
バッハの平均律のレッスンから その1
![](https://m-ohtake.classic-market.jp/wp-content/uploads/2021/05/Bachwtk1-2-1.png)
先日のレッスンの曲、この楽譜を、譜例1のように考えるか、譜例2のように考えるか?
譜例1
![](https://m-ohtake.classic-market.jp/wp-content/uploads/2021/05/Bachwtk1-2-2.png)
譜例2
![](https://m-ohtake.classic-market.jp/wp-content/uploads/2021/05/Bachwtk1-2-3.png)
よく「譜例2」のように弾くことを指示しがちですが、そうすると、ただアクセントのついた音だけを強く弾く、
![](https://m-ohtake.classic-market.jp/wp-content/uploads/2021/05/Bachwtk1-2-4.png)
のような枠組みだけで音楽が捉えられてしまうように思えます。何だかせわしなさだけが聞こえてしまう。
もし、譜例1のように考えられたら
![](https://m-ohtake.classic-market.jp/wp-content/uploads/2021/05/Bachwtk1-2-5.png)
このテヌートのついた8分音符の弾き方は、単に16分音符にアクセントをつけたものよりも、深く響かせようとすると思います・
長いフレーズができます。
ついつい譜例2を忙しく弾きやすいのですが、この1.3拍目の音を長いフレーズとしてとらえていくと、ゆったりとした音楽を感じることができます。
これを考えているうちに、ショパンのエチュード作品25-1を思い起こしました。(続けます)動画による解説も、作成する予定です。