モーツァルト ピアノソナタハ長調 Kv.545のレッスンから
第2楽章です。赤丸で囲った休符を忘れる生徒さんが多いです。
おそらく、これだけ多いのは、もう「あるある」なんだろうけれど・・・・・
さて、どのように考えるかです。3つの注意の仕方のレベルを考えてみました。
1. 書いてある休符を見落とさないこと…という注意
2. 三拍子であることを忘れないように・・・という指摘
3. 次のシーンに対する準備、気持ちの変化とそれを出すためのテクニック上の準備のための休符
どれも間違ってはいないのだけれど、私は3が好きです。というよりも、
「ただ間違えない」ではなく「積極的な表現」へ結びつく考え方だと思います。
次のシーンとしては、17小節・属調への転調、33小節・同主調(短調)への転調があります。(最初に戻って繰り返す選択肢もあります)
次のシーンによって、休符の時の気持ちが変わってきますし、次の音を選ぶための準備として、手の状態も違います。
私は、このような「休符の意味やありかた」あるいは「ここの休符で何を考え、何をするべきか」まで「読み取る」ことは、譜読みの一部だと思いますし、また、表現のテクニックの一つであると思います。