ピアノレッスン・何をどこで注意するか?



明石市魚住の大竹ピアノ教室大竹道哉です。
本日もブログを発信していきます。

たとえば、生徒が上の譜例でFisのシャープを落としたとします。いろいろ解釈は成り立つのですが、ここはハ長調の曲がト長調に転調した箇所と考えましょう。

  1. ファの♯を落としたこと→単なる不注意のレベル
  2. ト長調に転調した意識がないこと→自分で何を弾いているかを認識していないレベル

どちらのレベルで注意を与えるか?わたしは迷わず2を言います。また、この二つは「指摘する箇所が違う」ということにも、注目を向けるべきです。

少なくとも「ト長調の響き」は、この小節の初めから始まっています。

1のレベルの注意→Bを標的にして「♯をつけなさい」と指示を出します・

2のレベルの注意→Aの時点で「ト長調に転調した」と注意を促し、その結果♯を忘れない。

この二つのレベルの差は、大きいと思います。「単に間違いなく順番にキーを押す」のか「その箇所の響きを理解して正しい音を弾く」のか。

「ト長調に転調した」を拡大して解釈すると、その曲の構造や、全体の起承転結、それを経る間の曲の気分の変化などへの理解が、ついてきます。この箇所の弾き方も変わってくる可能性があります。

ただ「ファの白鍵においていた指を黒鍵に乗せればいい」ではない。曲の構造や全体とともに、直すことが求められています。

「理解のしかた」によって「注意するポイント」も全然違います。その「ポイントの瞬間」を見失わないように、指導者は生徒の演奏を、より注意深く聴く必要を感じました。

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