ピアノレッスン「しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。」(ルカによる福音書 10章42節)
「しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。」
(ルカによる福音書 10章42節)
聖書のイエスの言葉を引用しましたが、キリスト教のことはお話しません。普段のレッスンの中でよく考える言葉なので、取り上げてみました。
時々、臨時レッスンをすることがあります。楽譜には音符がわからなくなるほどの多くの注意書きが、12色の色鉛筆で書かれている、それで生徒の相談は「いろいろやってもうまくいかないのです」
こんな時は、生徒が「福笑い状態」に陥っていると思います。つまり「本人が腰をすえて自分の音を聴くこと」なしに「もうちょっとそこ右、もうちょっと左」「もうちょっとそれ強く、もうちょっと弱く」「もうちょっとそこは速く、遅く」を繰り返しています。
先日のレッスンで「隅っこに気を付けるように」つまり、音の隅、取り方。拍の最後など隅っこと思われるところに注意して、といっただけで見違えるように弾いた生徒がいました。
また、曲の冒頭のピアノの指示に「subito」(突然)を書き込んで、そのようにしたら全体が見違えるような演奏になった経験があります。
全部が全部ではないのですが、「一つのことが見えると全体もわかってくる」「一つのことに注意したら、全体が変わってくる」ことは多いです。
「楽譜の音符が見えなくなるほどの12色鉛筆で、○×→△↑□」が書きまくられてしまったら、一度全部きれいに消して「ひとつの大切なこと」を見つけると良いです。「どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。」私自身もここに立ち返ることが必要です。
全体をよく見て、どこに気持ちが行っていないかを確認する。そんなことが必要です。また、「一つだけ」変えるとほかのものも見違えるように良くなることがあります。
参照・大切な
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