見えない部分・頭の中でどのようなことが行われているか?


見えない部分・頭の中でどのようなことが行われているか?
ピアノのレッスンの中で、今まで多く言われてきたことは「目に見える、外側のこと」が多かったと思います。私はそれに対し「頭の中のこと」を多くいってきました。図を使って整理したいと思います。過去の多くの記事と合わせてお読みいただけると幸いです。

①私は、人間の脳の中は、①のようになっていると考えている。ここで「社長」としたのは、唯一、言葉で考えるセクションである。各セクション□には、身体の様々な部位がついていると考えられる。
人間の「脳」と「各部位」は各部分必要に応じて、様々なネットワークを作るものと思われる。


②「社長は言葉で命令する」ここでは「指使いを12345から1234123に変える」ということを、現場に命令する。

③すると、社長と各部署がそれぞれ相談しながら、「必要なセクション」に命令を与え、たてよこそれぞれの相談のもとに、新たなネットワークや役割の配置を作り上げていく。目的を達するために、どこがどのタイミングでどこと連携をとって作業を行うかを、構築していく。この過程が「試行錯誤・あーだこーだ言いながら試している段階」である。

④この行為によって、新たなネットワークができて機能する。ここで「社長」は「部下のどの箇所がどのような役割を担っているかを再認識し、次回の「命令」は、もっと効率よく「適材適所」「無駄のない指令」をする。また、類似の問題に対して「社長のレベル」まで上げずに解決することもある。



⑤ここでもし、「社長が焦って、強引な命令を出す」すると「パニック」が起きる。それによって、「社長と社員、あるいは社員同士」の軋轢が起きる。これはいわゆる「力が入る」状態を引き起こす原因の一つと考えられる。
この場合、③に戻す、あるいは、本当に①からやり直すことが必要。指導者は、丁寧に「つなぎ方」を指導することなどが考えられる。


⑥「上がった状態」というのは、「言葉をつかさどる社長」が、1人で全部のことをしようとして、オーバーワークになった状態だと考えられる。原因は「社長が社員を信用していない」「社員の学習、熟練度が低い」などが考えられる。
よくピアノのレッスンの現場で「譜読みを宿題」にすることがある。そのこと自体は問題ないのだけれど、生徒が一人で②~④を正しく行っているか?特に「構築されたものが似て非なるものであった場合、指導者がただ外面だけを取り繕って変えようとする」ことが今までのピアノレッスンに多く見られてきた。またこの「外面を無数に多く変えていくこと」だけがされていたりする。

④における組織のされかたが、目的に合っているかどうか、は、大変重要である。表に出ること、やっていることが似ていても、この組織のありかたが違っていると「最終的に仕上がりが悪い、どうしてもよくならない」ことが起きる。
今まで問題にしてきた「ジグザグ読み・ぶら下がり読み・伴奏は静かに弾けばそれでよいのか」などは、④の問題「譜読みのしかたが、正しいかどうか」の段階の問題です。つまり、指導者は「譜読みの段階で正しい道筋が生徒の頭の中に構築できているかどうか」を気にする、また修正、誘導していく必要があります。
⑤で指摘したように、ゆっくり焦らずに「社長の指令」と「現場での行為」を合わせていく、一致させていくことが必要。「現場が納得」しないのに「社長の指令」が強くなるのが「力が入っている」状態だと考えられます。つまりその時「社長の動けという指令」と「現場の動かない」という力が「自分の中でぶつかってしまう」。
また、指導者はむやみに⑤の時点であおってはいけない。余計に「生徒の中で混乱が起きる」
このような「軋轢を起こさない」「社長が現場に丁寧に教えて、また現場からのフィードバックに対し、修正を加える」「最終的に現場だけで対処できるようにする」という過程が必要だと考えられる。

この①~⑤は、様々な行為の指導、あるいは自己学習のときに「自分が、生徒がどこにいるのか、何をやっているのか」をはっきりさせることにより「物事を行う道筋」がより見えてくる。また、ある目的を持った社会組織「会社組織」「様々なスポーツチーム」などに生かすことができると思う。

実際の「演奏の現場」では「指使いを言葉でいちいち考えながら=社長がすべて言葉でいいながら」では処理できない。

「社長」が言葉で指示するときの特徴としては
1.時間的にゆっくりである
2.一つのことにのみに集中しがちである。
3.動きにしてみると「ぎこちない」ことが多い。これは「特定の部位」への指令になるため、その部位に「協力すべき別の部位」は、すぐには動かないからではないか?
つまり、立ち止まってひとつのことを考えながら行うには、言葉が必要。しかし、時間の流れの中でなかなか使えないので、時間芸術や、スポーツなどにはすぐに使えない。
言葉を使うことの利点としては「トランスポート」ができるということ。あるひとつのことを違う事象について応用するときに、言葉を使って行うことがあります。また、人に伝えるときには、いうまでもなく「言葉」が有効です。

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